高齢者にとってのぞましい暮らし
現代、日本は高齢社会の真っ只中にありますが、20年後はさらに高齢者の数も増えていることでしょう。
そんな20年後の社会において、高齢者が私たちと同じように意志をもって自由なライフスタイルを選択し、
社会と大いにつながりを持ちながら生きることができるような暮らしが望ましいと私は考えます。
当然のことながら、高齢者も自らの意志で人生を決定し、生きる権利があります。
身体機能や能力が低下するとはいえ、それは若い私たちと変わりはありません。
彼らにも若い頃と同じように余暇活動を楽しみたい、社会に貢献したい、恋愛だってしたい、こういう欲求があって当然です。
人間誰しも、たとえいくつになっても、自らの意志と希望で精一杯人生を全うしたい、
そんな思いを持っているのだと思います。だから、私は冒頭で書いたような暮らしが望ましいと考えました。
■ のぞましい暮らしに必要な条件
そのような暮らしを実現するために必要な条件は3つあると考えます。
1高齢者を支える環境づくり
2間違った社会的イメージからの脱却
3社会システムの整備です。
私が理想とする暮らしを実現するためには、高齢者と社会との強い連携が欠かせません。
高齢者にとって住みよい社会とは、身体面のケアはもちろんのこと、
精神面でのケアも同時になされていることが条件としてあげられます。
そのためには高齢者が活躍できる場や積極的に社会参加できる機会を提供するといった、
よりよい環境づくりが必要なのではないでしょうか。
また、高齢者がのびのびと生活するためには、間違った高齢者イメージを取り払わなければいけません。
それには社会全体が一丸となって高齢者への理解を深め、古い価値観を見直すことが求められます。
最後に高齢者を支援する社会システムを整えることも大切な条件であるといえます。
たとえば、バリアフリーをともなった生活空間、
社会福祉施設の増設、あるいは在宅介護の充実です。
このような条件を満たすことができれば、
望ましい暮らしが実現できるのではないでしょうか。
これらを実現するにあたっての阻害要因と促進要因を
自分なりに考えてみました。
まずは阻害要因について書いていきます。
> のぞましい暮らしの実現にあたっての阻害要因