中高年の家族のあり方

※家族ライフサイクルとは
個人が発達・成長のステージを経るのと同じように、家族にも発達・成長のステージがあります。
それぞれのステージごと「発達課題」があるといわれます。そのステージと課題はこちら。

【第1段階 親元を離れて独立している未婚の、若い成人の時期】
①心理的な移行過程—親子の分離を受容すること
②発達に必須の家族システムの第二次変化
a.自己を出生家族から分化させること
b.親密な仲間関係の発達
c.職業面での自己の確立

【第2段階 新婚の夫婦の時期】
①心理的な移行過程—新しいシステムへのコミットメント
②発達に必須の家族システムの第二次変化
a.夫婦システムの形成
b.拡大家族と友人との関係を再編成すること

【第3段階 幼児を育てる時期】
①心理的な移行過程—家族システムへの新しいメンバーの受容
②発達に必須の家族システムの第二次変化
a.子どもの誕生に伴い夫婦システムを調整すること
b.親役割の取得
c.父母の役割、祖父母の役割を含めて、拡大家族との関係の再編成

【第4段階 青年期の子どもをもつ家族の時期】
①心理的な移行過程—子どもの独立を進め、家族との境界を柔軟にすること
②発達に必須の家族システムの第二次変化
a.青年が家族システムを出入りできるように、親子関係を変えること
b.中年の夫婦関係、職業上の達成に再び焦点を合わせること
c.老後への関心を持ち始めること

【第5段階 子どもたちの出立ちと移行が起こる時期】
①心理的な移行過程—家族システムの出入りが増大するのを受容すること
②発達に必須の家族システムの第二次変化
a.二者関係としての夫婦関係の再調整
b.親子関係を成人同士の関係に発達させること
c.配偶者の親・きょうだいや孫を含めての関係の再編成
d.父母(祖父母)の老化や死に対応すること

【第6段階 老年期の家族—ライフレビューによる人生の統合】
①心理的な移行過程—世代的な役割の変化を受容すること
②発達に必須の家族システムの第二次変化
自分および夫婦の機能を維持し、生理的な老化に直面し新しい家族的社会的な役割を選択すること
中年世代がいっそう中心的な役割を取れるように支援すること
経験者としての知恵で若い世代を支援するが、過剰介入はしないこと
配偶者やきょうだい・友人の死に直面し、自分の死の準備を始めること
(「家族心理学」有斐閣ブックス 中釜洋子・他より引用)